なかなか治らない血豆は「血を抜く」→「湿潤療法」でケア
血豆の治し方は、基本的には自然治癒を待つのが一番です。
しかし、血豆がなかなか治らない場合や、少し触れただけで破れてしまいそうな場合には、「血を抜く」処置をしたほうが治りが早いことがあります。
また、足裏にできた血豆は、歩いているうちにつぶれて雑菌が入ってしまうこともあるので、先に血を抜いておいたほうが良いでしょう。
血豆の血の抜き方
次のものを準備します。
- 裁縫用の縫い針
- 消毒用エタノール
- 脱脂綿
- キズパワーパット(湿潤療法対応のばんそうこう)
- 消毒用エタノールを浸した脱脂綿で「縫い針」を拭き取り、消毒します。 (消毒用エタノールがない場合は、ライター・ガスコンロなどの火であぶったり、熱湯に漬けたりして消毒してください。その場合は、よく冷ましてから使うように注意してください。)
- 血豆ができている部分をよく洗い、清潔にします。
- 血豆の中心部を縫い針でそっと刺して、内部の血液を出します。出てきた血液は清潔な脱脂綿で吸い取ります。
- 血液が出切ったら、キズパワーパットを貼ります。
- キズパワーパットから血液が漏れそうになったり、汚れてはがれそうになったりしたら、貼り替えながら傷がふさがるまでキズパワーパットを継続して貼り続けます。
キズパワーパットは血豆をつぶした後のケアに最適
キズパワーパットは、従来の「傷を消毒して、乾かして、かさぶたを作って治す」という考え方とは全く違う、「湿潤療法(モイストヒーリング)」の考え方を採用したばんそうこうです。
湿潤療法って?
湿潤療法(モイストヒーリング)は、傷口をハンドロコイドという特殊な素材でしっかり覆うことで、患部を乾かさずに体液(浸出液)内を細胞が循環できる環境を作り、傷を素早くなめらかに治す方法です。
従来の治療法では、けがをしたときに体の中から出てくる体液(浸出液)は、ばんそうこうやガーゼなどに全て吸収させて、できるだけ患部を乾かすことが良しとされていました。
しかし、体液(浸出液)には、傷を早く治すための働きが秘められていることがわかり、これを最大限に生かして、かさぶたを作らずにスピーディーに傷をふさぐのが「湿潤療法」なのです。
血豆をつぶした後は、しばらく体液(浸出液)が流れ続けることがありますが、キズパワーパットなら、その本来の力を生かしながら血豆を治すことができます。
注意点は「消毒剤」は使わないこと
湿潤療法は体液(浸出液)が持つ力を生かして治す治療法です。
しかし、消毒剤は傷を治す上で必要な細胞組織を壊してしまうことがあります。
そのため、血を抜いた後にキズパワーパットを使うのであれば、消毒剤は使わないでください。
その代わり、血を抜く前によく患部を洗浄して、清潔にするようにしてください。
同じように血抜きに使う縫い針の消毒も、念入りに行いましょう。
こんな場合は病院へ
もし2週間以上たっても治らない血豆や、原因が分からない血豆は病院を受診しましょう。
2週間以上回復しないときは、セルフケアできる範囲を超えてる可能性や、血豆を治りにくくしている何らかの原因の存在が考えられます。
自己判断せずに、医師の診断を仰ぎましょう。
また、いつの間にか口の中にできている血豆は、悪性血腫の場合があります。できるだけ早く、病院を受診するようにしてください。
まとめ
血豆ができてしまうと、生活がしづらくなったり、見た目が目立ったりしてとても憂うつなものです。
スポーツをしている人にとっては、深刻な悩みでもあります。
血豆ができてしまったときには、初期から正しい対処をして血豆を悪化させず、できるだけ早く治せるようにしてくださいね。
スポンサーリンク