即効性の高い偏頭痛を治す方法
冷やす
偏頭痛に対して最も即効性が高いのが「冷やす」という方法です。
頭部を冷やして膨張した血管を収縮させることで、頭痛を抑えることができます。
冷やす部分は、偏頭痛が起こっている箇所、もしくは首の後ろが良いでしょう。
首の後ろには太く長い頸動脈があり、そこを冷やすことで頭部に送り込まれる血液を冷やし、頭部全体の血管を収縮させられます。
注意点として、逆に頭を温めるのは控えてください。頭部の血管が温まりさらに拡張してしまうと、頭痛が悪化する可能性があります。
偏頭痛が起きた日は、入浴時間を減らしたり、ドライヤーを使わないなど、血管を温めないように気をつけるようにしましょう。
また、頭痛の種類が「緊張型頭痛」である場合、偏頭痛とは逆に温めることによって症状が改善され、逆に頭部を冷やすことで症状が悪化してしまいます。
症状を見極めた上で、対処するようにしてください。
ツボを押す
偏頭痛の原因としては、血管の拡張とともに自律神経の乱れも挙げられます。
さまざまなストレスにより交感神経が過敏になり、それが頭部の神経を刺激することで偏頭痛を発生させるのです。
こうした自律神経の不調による偏頭痛は、自律神経に関わるツボを刺激し、バランスを整えることで改善できます。
ここからは、偏頭痛に対して効果のあるツボについてご紹介していきます。
百会(ひゃくえ)
百会は両耳から頭に沿って線を伸ばしていき、頭のてっぺんで交わる部分にあります。
このツボは偏頭痛だけではなく、先に挙げた緊張型頭痛にも効果があるツボです。
ツボを押す際には、強く押しすぎないよう注意をしてください。
完骨(かんこつ)
耳の後ろにある骨の出っ張った部分にあるツボです。
こちらも偏頭痛だけではなく、頭痛全般に対し効果があるとされ、痛みを軽減する効果もあります。
自分で押しても良いのですが、鍼灸師など専門家の手によって鍼で刺激をすることで、最大限の効果が得られます。
合谷(ごうこく)
完骨の下、下顎の骨の下にあるツボです。少々強めの力で押すようにしてください。
はちまきを巻く
対処療法的に偏頭痛を抑えたい場合、おすすめなのが頭にハチマキを巻くという方法です。
ハチマキを巻くことで頭部の血管を圧迫し、血液の流れを停滞させることで頭痛を鎮めます。
ハチマキの他にも小さめのハンガーの輪の中に頭を入れたり、針金や紐状のもので頭を縛ったりする方法もあります。
また、こめかみにある血管を指で圧迫することも効果的です。
さらに、アイスノンベルトなどの帯状になっている保冷剤を頭に巻くことで、血管の圧迫と冷却を同時に行うことができます。
腹式呼吸を行う
偏頭痛の原因である自律神経の乱れを改善するために、腹式呼吸を行ってみることもおすすめです。
腹式呼吸には自律神経を整える効果があり、頭痛を完全に治すとまではいかなくとも、ある程度抑えることが期待できます。
腹式呼吸の方法は、まずへそのあたりに力を入れ、4〜5秒かけて鼻から空気を吸い込み、吸う時間の2倍(8〜10秒)の時間をかけてゆっくりと息を吐き出します。
これを何回か繰り返し、気持ちや呼吸、脈拍などが落ち着いてくるのを待ちましょう。
静かに休む
自律神経の乱れが原因で偏頭痛が起こっている場合、休息を取ることは非常に有効な対処法となります。
体を休めて副交感神経を活発化させることにより、交感神経を鎮めることが可能となります。
ただし、休息を取るときは事前にカフェインなどを摂取しておき、眠ってしまわないように注意しましょう。
完全な休眠状態になってしまうと体がリラックスし過ぎてしまい、血管が拡張されるため、さらに頭痛が悪化する可能性があるからです。