今回は主婦湿疹の治し方として、症状別の治療法や、主婦湿疹の対策・予防に効果的な生活改善案をご紹介します。主婦湿疹になると、かゆみや水ぶくれなど家事以外の面でも生活に支障をきたします。
また、水に触れることに恐怖を感じる人もいます。この記事を読んでいち早く主婦湿疹を治し、綺麗な手を取り戻しましょう!
主婦湿疹の治し方!正しい処置で綺麗な手を取り戻す7つのケア
① 主婦湿疹とは
毎日水仕事を強いられる主婦の方に発症する湿疹です。水仕事を繰り返す事で、手の皮脂や確執が落ちてしまい、バリア機能(肌を外部の刺激から守る機能)が低下し、結果として肌が刺激に敏感に反応するようになってしまいます。
このため、手以外に症状がみられないのも特徴のひとつです。
② 主婦湿疹の原因
(1)水を多く使う
炊事、洗濯などで毎日のように水に触れる回数が多いと、その分皮脂が奪われてしまいますので、結果として発症率も自然と高くなります。
(2)洗剤などを多く使う
「(1)水を多く使う」と同じく、炊事、洗濯、掃除など、手が洗剤に触れることが原因のひとつとしてあげられます。
また洗剤のみならず、ゴム製品や紙製品、布などによっても原因となることがあります。
(3)体質
アレルギー体質、アトピー体質、敏感肌の方は、それ以外の方と比べると肌のバリア機能が低いため、主婦湿疹の発症率は高くなります。
同じ環境でも発症する人もいるし、発症しない人もいます。また、誰しもが発症するきっかけに触れている訳ですし、いつ発症してもおかしくない症状でもあります。
大切なのは、手のバリア機能の低下を予防していくということです。
③ 主婦湿疹の症状
(1)乾燥型
潤いがなくなります。皮膚が固くなり、指関節を動かすとひび割れなどが起きる事があります。
よく「パックリ割れた」という表現がありますが、これに当てはまります。またかゆみを伴う事も多くあります。
(2)湿潤型
水ぶくれが出来る事があります。水ぶくれが破れると、その後かさぶたになりますが、同じ場所に炎症が繰り返されたり、他の場所に広がる可能性もあります。
大切なことは、早期に医療機関を受診し適切な水ぶくれの治療を受ける事です。
④ 主婦湿疹の治し方
(1)薬物療法
その1:乾燥型…保湿剤による治療
最も優れている保湿剤は「ワセリン」でしょう。市販の中には、乾燥にとって刺激となる物が入っている保湿剤もあります。
その場合、しみることもありますので注意が必要です。医師や薬剤師に相談し、使用する物を決めるといいでしょう。また乾燥型は、かゆみが伴う事も多くあります。
この場合、炎症を抑制する必要がありますので、皮膚科を受診し適切な薬を処方していただくことをお勧めします。その他には、保湿成分の入った入浴剤などを併用することで効果が期待されます。
その2:湿潤型…ステロド剤による治療
炎症がおきている部分には、ステロイド軟膏などの外用薬が効果的です。
ステロイドと聞くと副作用を心配される方がいらっしゃると思いますが、用法を守って使う分には問題ないでしょう。
心配であれば、医師、薬剤師に使用頻度などを確認した上で使用すると安心ですね。
(2)生活改善
薬物療法と平行して、主婦湿疹の原因となっている生活の改善を図って行きましょう。
まず、大切な事は、何が原因で湿疹が起こっているのかということです。
例えばゴム製の物が原因で湿疹が起こっている場合、水や洗剤を遮断するためにゴム手袋をしてしまうことで湿疹を悪化させてしまうでしょう。
下記に、改善することで湿疹が軽快するポイントをまとめました。ご自身の生活と照らし合わせながら行ってみてください。
その3:水に触れている時間を短くする
ゴム手袋を使用する場合、まず木綿の手袋をしてから使用すると皮膚の保護になります。
また、食器洗いは、あらかじめ汚れを拭き取っておいたり、つけ置きしておくことで汚れ落ちがよくなります。結果として、水に触れている時間の短縮になります。
その観点から、可能であれば、食洗機の利用や洗濯乾燥機の使用をおすすめします。
その4:お湯はぬるま湯を使う
お湯は皮脂膜についた汚れや角質、脂などを落とし過ぎる性質があります。そのため主婦湿疹の手には大敵なんです。
炊事、洗濯などにはお水、またはぬるま湯を使うようにしましょう。
お風呂も出来るだけ高温のお湯に長時間つかる事は避けた方がいいでしょう。
その5:手に触れるものは低刺激の物を選択する
洗剤系だけではありません。化粧水やクリーム、ハンドソープ、シャンプーなども含まれます。
低刺激、敏感肌用などを選んでみましょう。
その6:保湿を素早くする
水仕事の後など、手が乾燥したり刺激を受けたあとは、素早くハンドクリームなどで保湿を行います。
また外出時や、就寝時にも木綿手袋を着用する事で乾燥や刺激から守る事ができます。
その7:寒い日や乾燥する日は手袋をつけて外出
乾燥や寒さによって血液の流れが悪くなることは主婦湿疹の悪化に繋がります。
保湿や血流促進のために、外出時は必ず手袋をつけて肌を守りましょう。
生活改善の方法は、主婦湿疹の予防にも適応できますで、ぜひ参考になさってください。
まとめ:「主婦湿疹の治し方7つのケア」
いかがでしたか?「主婦湿疹の治し方」をテーマにご紹介させていただきました。最後にもう一度7つのケアについて確認してみましょう。
その1:乾燥型…保湿剤による治療
その2:湿潤型…ステロド剤による治療
その3:水に触れている時間を短くする
その4:お湯はぬるま湯を使う
その5:手に触れるものは低刺激の物を選択する
その6:保湿を素早くする
その7:寒い日や乾燥する日は手袋をつけて外出
誰にでも発症しうる主婦湿疹。かゆみや水ぶくれを伴うなど、厄介な湿疹になりかねません。
そして毎日繰り返す水仕事ですので、なかなか完全に予防することは難しいかもしれません。しかし、その水仕事のあとにクリームを塗るなど、手の乾燥を防ぐだけでも効果があります。
ぜひ習慣化していきましょう。
そして、もしも炎症が起こってしまったら、早期に医療機関を受診したり生活を見直しましょう。早く治るよう、家族にも家事を手伝ってもらえるよう協力をお願いすることも大切ですね。